- うちの子、マイクラばっかりやってるけど、これってプログラミングの勉強になるの?
- Scratchをやらせたいけど、マイクラと何が違うのかよくわからない…。
こんな疑問をお持ちの方もいますよね。
実はこの2つ、検索してみると情報が入り乱れていて、「マイクラ=Scratchでできる」と数年前の情報のまま更新されていない記事も少なくありません。
本記事では、元プログラマーで、わが子と一緒にプログラミング学習を実践してきた私が、「別物だけど、なぜ混同されるのか」「結局どっちから始めればいいのか」を、実体験も交えて整理していきます。
- マイクラとScratch、なにがどう違うのか(使うツール・学べる内容の決定的な違い)
- うちの子はどっちから始めるべきか、タイプ別の選び方
- (番外編)Scratchでマイクラ風のゲームを自作することはできるのか
結論:Scratchとマイクラは別物!なぜ混同される?
先に結論からお伝えすると、マイクラとScratchは、まったくの別物です。
- Scratch(スクラッチ)
-

MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した、プログラミング学習専用のツール。
- マインクラフト(教育版)
-

もともとはゲーム。
教育版では「MakeCode」というプログラミング機能が追加されている。
つまり、「マイクラでプログラミングを学ぶ」ときに使われるのはScratch本体ではなく、「MakeCode」という別のツールなんです。
あんさやここを最初に押さえておくと、この先の話がすっきり理解できます。
なぜ「マイクラ=Scratchでできる」と紹介している記事があるの?
調べてみると、「マイクラはScratchでプログラミングできる」と書いてあるサイトを見かけて、



あれ、さっきの説明と違う…?
と迷った方もいるかもしれません。
これは間違いというよりも、「少し前までは実際にできていた」というのが正確なところです。
教育版マイクラや統合版マイクラには、以前はMicrosoft社の「Code Connection」という外部連携機能があり、Scratchの拡張版である「ScratchX」を使って操作できていました。
「Minecraft Wiki」によると、Code Connectionは2017年7月19日の登場時から、Code.org、Microsoft MakeCode、Tynker、ScratchXの4つのコーディングツールに対応していたと記載されています。
ただ、このCode Connectionは2023年12月に廃止されました。
いまは教育版マイクラに標準搭載の「Code Builder」機能でMakeCodeを使うのが基本です(ScratchXはもう使えません)。



技術の移り変わりって早いから、昔の情報のまま止まっちゃってる記事もあるんだね!
そもそもScratchとマイクラとはなに?違いをまるっと整理
ここからは、もう少し詳しくマイクラとScratchの違いを整理していきます。
【Scratch】MIT初!自由に作品を生み出す無料の学習ツール
「Scratch(スクラッチ)」は、MITメディアラボが開発した、子ども向けの無料プログラミング学習ツールです。


- 開発元:MIT(マサチューセッツ工科大学)
- 料金:完全無料
- 対象年齢:8歳〜(推奨)
- できること:ブロックを組み合わせて、アニメーション・ゲームなどの作品を自由に作れる
Scratchの一番の特徴は「なにもない状態から自由に作れる」ことです。
キャラクター(スプライト)を動かす、条件分岐を組む、といったプログラミングの基本概念を、ブロックを組み立てる感覚で体験できます。
↑当時小5の娘が作った作品
Scratchの始め方・学習方法の解説記事はこちら!


【マイクラ】Microsoft製!「MakeCode」でマイクラの世界で学習


- 開発元:Microsoft
- 料金:教育版マイクラのライセンスが必要(無料体験あり。本格学習には有料のライセンス要)
- 対象年齢:定めはなし(8歳前後〜の教材が多い)
- できること:マイクラの世界の中で、キャラクターやブロックの動きをプログラムで自動化する
マイクラでプログラミングを学ぶ場合に主に使われるのは「教育版マインクラフト(Minecraft Education)」に搭載されている「MakeCode」という機能です。
たとえば「エージェント(ロボット)に、ブロックを積ませる」「特定の条件で扉を開閉させる」など、マイクラという“すでにある世界”の中での動きを制御するのがMakeCodeの役割です。


さらにMakeCodeには、組んだブロックを実際のテキスト言語(JavaScriptやPython)の表示をクリックで切り替えられる機能が標準で備わっています。


そのため「自分が組んだブロックが、実際のコードだとどう書かれるのか」を自然に結びつけながら学べるのが大きな強みです。
この仕組みのおかげで、本格的なプログラミングへの橋渡しがスムーズに行いやすいです。



実際、Codeland by プロキッズの先生も、「マイクラ×Pythonの学習が難しいときは、MakeCodeの機能を使って、Pythonからブロックに切り替えることをおすすめしている」と話してたね!
いくつかのスクールでマイクラ×プログラミングを体験してきた我が家の小6息子にも、MakeCodeの感想を聞いてみました。



MakeCodeはマイクラの中だけで完結するから、なんかやりやすいんだよね。エージェントを動かして迷路を進ませたりするのが面白かった!



別のアプリを立ち上げる必要がなく、「教育版マイクラを起動すればすぐ始められる」という手軽さは、子どもの取り組みやすさにつながります!
ひと目でわかる!Scratch×マイクラ早見表
これまでの内容を整理すると、以下となります!
| ツール名 | Scratch(Scratch) | マイクラ(教育版) |
|---|---|---|
| 対象年齢の目安 | 8歳〜(低学年からでも可) | 定めはなし(8歳前後〜の教材が多い) |
| 料金 | 無料 | 本格的に学ぶには教育版ライセンスが必要(学校配布や個人版あり) |
| 必要な前提知識 | 特になし | マイクラの基本操作に慣れていると理解が早い |
| 学べること | 順次・反復・条件分岐などプログラミングの基礎全般 | 順次・反復・条件分岐などの基礎+3D空間での座標・自動化の発想 |
| モチベーションの源 | 「自分の作品を作れる」楽しさ | 「好きなマイクラの世界を便利にできる」楽しさ |
| ステップアップ先 | 複雑な作品を作れるようになったらPython等のテキストコーディングへ | MakeCode→Python変換機能で本格コードへ移行しやすい |



こうして並べると、Scratchは「ゼロから作る自由度」、マイクラは「好きな世界を自動化する実用性」という違いが見えてきます!
なぜ混同する?→MakeCodeが”激似”だから!
なぜScratchとマイクラが混同されやすいのかというと、MakeCodeの見た目が、Scratchとほぼ同じだからです。
ScratchもMakeCodeも、「もし〜なら」「繰り返す」といったブロックを、パズルのようにドラッグ&ドロップで組み合わせていきます。


この操作方法自体は、Scratchが広めた「ビジュアルプログラミング」という考え方を踏襲したものです。



だから、「似ているのは偶然ではない」と言えるね!



ただし、開発・運営元も、動かす対象(自由な作品づくりか、マイクラの世界か)もまったく異なるツールだという点は変わりません。
うちの子はどっちタイプ?3秒診断チャート



うちの子はどっちが向いているんだろう?
という方向けに、簡単な診断をご用意しました。


- こんな子はScratchから!
-
- 絵を描いたり、お話を作ったりするのが好き
- 「自分だけのゲームを作ってみたい」と思ったことがある
- まだマイクラをあまりプレイしたことがない
- こんな子は教育版マイクラ(MakeCode)から!
-
- すでにマイクラに夢中で、長時間プレイしている
- 「もっと効率よく建築したい」「作業を自動化したい」という発想がある
- 座標や数字を扱うことに抵抗がない
- 両方に興味がある子は…
-
先にScratchで基礎(順次・反復・条件分岐)を身につけてから、マイクラのMakeCodeに進むと理解がスムーズ!
マイクラが好きなら、MakeCodeから入って「プログラミングって楽しい」と感じてからScratchで幅を広げる、という順番も十分アリ。
ちなみに我が家は、先にマイクラにどっぷりハマっていたタイプで、マイクラからはじめました!
これまでにデジタネのマイクラッチを学習していた息子。
いくつかのスクールの体験授業で教育版マイクラでMakeCodeのブロック・Pythonに触れました。



「Pythonってこう書くんだ!」という発見は、とても新鮮だったようです。





教育版マイクラで、ブロックだけじゃなく本物のPythonコードも書けたよ!
なんか本物のプログラマーって感じでかっこいいから、もっとやってみたい!



マイクラッチを終えて「次はPythonに挑戦したい」と言っていた息子にとって、とても良いきっかけになりました。
一人で悩まなくてOK!両方学べるおすすめスクール
「家庭だけで教えるのは大変そう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。



そんな方は、スクールの利用もおすすめ!
ScratchとMakeCode(マイクラ)の両方を、カリキュラムとして体系的にカバーしているスクールもあります。
- LITALICOワンダー(オンライン/通塾)
-


決まったカリキュラムがない、完全オーダーメイドの授業が魅力のスクール。
Scratchのゲーム作りから、教育版マイクラ、ロボット製作まで、子どもの「やりたい」に合わせて選べます。
大手LITALICOが運営し、完全マンツーマンで一人ひとりのペースに寄り添ってくれるのも安心ポイントです。
あわせて読みたい\ 完全マンツーマンで、子どもの「好き」を思いきり伸ばす! /
Scratchもマイクラも、まずは無料体験でわが子に合うか確かめてみて
- Codeland by プロキッズ(オンライン)
-


Scratchの基礎から、マイクラ×Pythonの本格コーディングまで、段階的にステップアップできるスクール。
小学生に人気のScratchコースからスタートし、慣れてきたらマイクラの世界で本物のPythonコードを書く学習へ進めます。
その先はWeb制作やUnityでのゲーム開発まで見据えられるから、長く続けやすいのも魅力です。
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ブロックから本物のコードへ。最初の一歩は無料体験から!
- ピタゴラミン(通塾)
-


未就学児向けのScratch Jrから、マイクラ×Pythonの本格コースまで幅広く揃うスクール。
まずはブロック型のScratchで基礎を身につけ、慣れてきたら教育版マインクラフトでPythonのテキストコーディングに挑戦できます。
RobloxやUnreal Engineなど発展的なコースも揃っているので、お子さんの興味に合わせて長く通えます。
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月2回からOK。無理なく続けられるか、無料体験でチェック
スクールは、独学でつまずきやすいポイント(なにから始めるべきかわからない、環境構築、飽きてしまったときのモチベーション維持など)を、体系的なカリキュラムと講師のサポートでカバーしてくれるのが大きなメリットです。
無料体験があるスクールも多いので、まずは試してみて、お子さんの反応を見てから決めるのがおすすめです。


マイクラとScratchは連携できる?→結論:技術的には可能、でもおすすめしません
検索している方の中には「マイクラとScratchを連携させる方法」を探している方もいるかもしれませんが…
結論としては、一般的な家庭環境で、マイクラとScratchを直接連携させるのは難易度が高く、あまり実用的ではありません。



中には拡張機能や外部ツールを使い、Scratchからマイクラを操作している人もいます。
ただしこれらの多くは、
- 導入手順が複雑(外部ツールやファイル設定が必要)
- 対応バージョンが限定的で、環境によって動かないことがある
など、始めるハードルが高いです。



教育目的というより、上級者の方向けの使い方だね。
お子さんのプログラミング学習が目的であれば、無理に連携させるのではなく、「ScratchはScratchで」「マイクラは教育版マイクラのMakeCodeで」、それぞれの強みを活かして学ぶのがおすすめです。
番外編:Scratchで「マイクラ風のゲーム」を自作することはできる?
マイクラとScratchの違いを解説してきましたが、「Scratchを使って、マイクラのような2Dゲームを自分でプログラミングしてみたい」というお子さんもいますよね。



結論から言うと、Scratchでマイクラ風のゲームを作ることは可能です。



画面にブロックを敷き詰める「タイルマップ」の仕組みなど、Scratchで学ぶお子さんのレベルアップ間違いなし!
Scratchで作られたマイクラ風のゲームの中でも、特に有名なのは、「ペーパーマインクラフト(Paper Minecraft)」!
3Dのマイクラの世界が2DのScratch(横スクロール)になっていて、マイクラ好きのお子さんは必見です!



本格的なゲームで驚いた!



実際にプレイしたり、改造(リミックス)してアイテムやレシピを追加して遊んでみたりするのもおすすめです。
マイクラ・Scratchに関するよくある質問
私自身がマイクラやScratchを調べる中で感じた疑問をまとめました!
今日からできる!うちの子に合った一歩を選ぼう!
最後に、この記事の内容を整理しておきます。
- マイクラとScratchは、開発元も仕組みも異なる別物。マイクラでのプログラミング学習は、Scratchではなく「MakeCode」という機能を使っている
- 見た目の操作感がそっくりなため混同されやすいが、Scratchは学習専用ツール、マイクラは元々ゲームという成り立ちの違いがある
- どちらから始めるべきかは、お子さんが「作ることが好きか」「マイクラに夢中か」で判断するのがおすすめ
- 学ぶ手段に迷ったら、カリキュラムが体系化されたスクールを活用するのもおすすめ
- マイクラとScratchの連携は難易度高。それぞれの強みを活かして別々に取り組む方がスムーズに取り組める
「うちの子にはどっちが合うかな?」と迷う方は、「うちの子はどっちタイプ?3秒診断チャート」を、ぜひ参考にしてみてください。












